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サンクスレルヒの森「より働きやすい職場へ」風通しの良い職場に

2023.03.03

より働きやすい職場へ サンクスレルヒの森〈上〉

「風通しの良い職場」に 多様性を尊重

 社会福祉法人みんなでいきるが運営する、上越市大貫2の特別養護老人ホーム「サンクスレルヒの森」。職員一人一人の立場や特性を生かした「風通しの良い職場」づくりに注力するとともに、地域との関わりを通じて「多様性」を尊重している。

 

 近年は介護の業務内容を30項目に細分化し、「誰が」「何を」できるかを整理した上で作業分担の仕組みを構築。洗濯や荷物の搬入出などの作業は地元シニアに短時間勤務で依頼し、有資格者で介護の現場経験がある人には食事・入浴介助などの業務を専門的に任せている。

 

 それぞれに合った効率的な作業の振り分けが奏功し、正職員の業務量を約25%削減でき、余裕を持って介護に専念できる環境が整いつつあるという。

 

 同施設には10~70代の幅広い年齢層で、多様な経験や価値観を持った人々が共に働いている。塚田光知子施設長は「違いがあるからこそ話し合う機会が生まれ、相互理解による『変化』の風が吹いてくる。私たちはこれからも施設に関わる全ての人のため、手を前に出してつながっていきたい」と話している。

 

2023年3月3日 上越タイムス3面掲載