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ハラスメント対策に注力 相談・対応力を向上 働きやすさと良好な関係性

2023.02.28

ハラスメント対策に注力(福)みんなでいきる 相談・対応力を向上 働きやすさと良好な関係性

 社会福祉法人みんなでいきるが運営する7施設には、10代から70代までさまざまな年代の職員約450人が勤務。良質なサービスを提供し続けるため、まず職員が働きやすい職場環境と組織内の良好な関係性を重視し、昨年夏からハラスメント対策を強化している。

 

 ハラスメント対策委員会は7施設で相談窓口を担う7人と、法人本部の熊谷美郷さんの計8人。現在までに4回の会合を持ち、各施設内で寄せられた相談事例の共有、対応方法の検討、経過報告などを行うとともに、対応力を磨いている。

 

 ハラスメントは相手に不快感を覚えさせる行為全般を指し、パワー、セクシャル、カスタマーなど50種類以上ある。疑いを含めて判断に迷う事例も相談しやすくするため、全委員のSNSの連絡先を一覧化し、全施設に掲示。個別には電子化した給与明細の発行と同時に同内容の書類を送付している。

 

 窓口の周知が進んだことで数件の相談が寄せられ、全てに対応済み。熊谷さんは「一人一人がハラスメント防止を心掛けることで働きやすい職場にしたい」と願い、「辞めていく人は理由を言わない。職場環境の問題が原因で辞める決断をしてしまう前に、何とかしたい」と離職率の抑制にも期待している。

2023年2月28日 上越タイムス掲載