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講演会「あれ?」と思う社員への対応~発達障害について~

2023.02.04

発達障害 正しく理解
みんなでいきる理事・片桐さん対応例紹介 上越タイムス広告会講演会

 上越タイムスの定期広告主でつくる「上越タイムス広告会」(相澤吉久会長=相村建設社長)は25日、上越市仲町3の宇喜世で会員対象の講演会を開いた。

 講師は「社会福祉法人みんなでいきる」の理事を務める片桐公彦さん。「『あれ?』と思う社員への対応~発達障害について~」と題して講演した。

 同日の資料(厚生労働省)によると、発達障害とは「生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、行動面や情緒面に特徴がある」状態を指す。片桐さんは「得手不得手が社会の許容を超える状態。(障害というが)劣っているわけではない」と強調する。

 障害の程度が軽い場合は、本人や周囲が気付かないまま大人になり、業務や人間関係が複雑化する社会に出て初めて、周囲とのあつれきに直面する例があるという。

 片桐さんはこの障害がある人が職場に在籍している場合の対応例を紹介。診断名を告げることは避け、穏やかな言葉で自覚を促す、本人に強く自覚があり困っている場合は、相談機関への相談や医療機関への受診を勧めるなど、当事者が職場で働き続けられるための配慮を呼び掛けた。

2022年11月28日 上越タイムス掲載